高校を卒業して就職、会社の研修は4か月、最初15人いた新入社員は5人しかのこりませんでした。
店主「今日はええ鯛が入ってますせ。どうします? 刺身にするか握りにしまっか?」 |
母は和歌山の漁村の出身、小学校の頃から我が家の二階に木津の鮮魚の卸売り市場に勤める人が一緒に住んでいた。
戦争も食糧難も知らず母の里で白いご飯を食べ新鮮な魚を食べて育った私、戦後も市場に勤める母の同郷の人のお蔭で美味しいものを食べていた(でも魚ばかりで肉は中学生になるまでよう食べませんでした。)
この話をすると寿司屋の店主はニコニコ「そうかぁ〜 おっちゃんびっくりしたわ。その年で洗いていうさかい」
朝私たちが寝ている頃市場に行き昼頃には帰ってきていた。
毎日新鮮な魚を持って帰りあらかた調理をして昼食を食べて寝ていた。
夕刻起きてきて調理をして夕食だった。
私はこの日まで、洗いとか骨蒸しとかが、家庭の夕食にでるおかずでない事を知らなかった。
母の里を知っておりあそこの魚は天然もんばっかりで美味しいなぁ〜〜 とニコニコ顔でした。