国立文楽劇場(大阪)

菅原伝授手習鑑    平成26年4月26日

のぼり幕



300年前大阪で生まれた人形浄瑠璃 ”文楽” はユネスコの ”人類無形文化遺産の代表的な一覧表” に記載されています。
義太夫を語る太夫・太三味線の響く音色・三人で操う人形 これが一体となって体に沁みてきます。

今回の出し物は ”菅原伝授手習鑑” です。  義経千本桜・仮名手本忠臣蔵と並ぶ三大傑作と言われています。
1746年初演 平安時代の菅原道真の失脚事件を中心に周りの人々の生き様を描いています。


久し振りの文楽鑑賞でした。劇場の中には外国の方が大勢きており驚きました。
今、七世竹本住太夫さんの引退興行が行われています。

太い力強い男性の義太夫の語り、惚れ惚れします。それに太棹 お腹に響きますね。
一体の人形を三人で操る 心を一つにしないと動かせない。
所作の優美さ・細やかさ・所作一つで心が表されています。

この国に生まれこのような芸術を観れる事に喜びを感じます。
年を重ねる度にこの様なことが大切に思われてなりません。