ヨドコウ迎賓館(重要文化財)とお雛様

桜満開の4月5日 芦屋市では桜まつりでにぎわっていました。
10年ぶりにヨドコウ迎賓館の雛様を見に行ってきました。


ヨドコウ迎賓館は 大正13年完成 設計者はライト氏 彼の住宅設計で現存する唯一つ建物です。
桜吹雪の舞う迎賓館あたりは人出が多く雛様を見に来る人も大勢でした。
残念なのは以前と違い写真撮影禁止、そして雛様の前には柵があり少し離れての鑑賞になっていました。

なので・・雛様の写真は2004年に撮影したものです。

平成14年4月5日 建物4階からの景色です。芦屋川 川沿いの桜です。4Fより


↓ これより2004年 の写真です。

玄関

正面玄関です
車止め
車止めです
2階ベランダ
2階ベランダ
明かり取りの窓に特徴があります。
     大きな窓の上に小さな小窓が三方につくられていました。
     三角屋根には三角に見える窓が開いていて重厚の中にゆとりの遊びが一杯でした。


神戸灘の酒造家大邑太左衛門氏の別邸として建てられたものです。
当時としてはオール電化の画期的な建物でした。

部屋部屋
部屋部屋

     

暖房も厨房設備の全部を電化していました。
     ドイツ製冷蔵庫、アメリカ製のオープンや炊飯器まで揃えていました。

     当時の日本の一般の家庭ではまだ薪でご飯が炊かれていた時代にです。
     電力の供給は沿線の私鉄からうけており驚くほどの高額の支払いをしていたそうです。

ベランダ
2階のベランダ
緑一杯です
柱
大理石の柱の
間から緑が・・
玄関
玄関前の
開けたスーペース
窓
細長い窓が
光を取り入れ


     

この館の建築主、山邑家の八代目当主太左衛門氏が、長女雛子様誕生に際し、
     明治33年〜34年、京都の人形司「丸平」に作らせた人形です。
     これらの人形は3種類あり
             雛人形  花嫁人形  花観人形 からなっています

段飾り

段飾り雛です
左側に花嫁人形
正面に嫁入り道具
女雛

女雛です
御所仕立てで
とても上品なお顔
男雛

男雛です
冠を頂き
きりっとしたお顔

花嫁人形

花嫁人形です
世話係

お世話係です
腰元

色々の用事をこなす腰元です

作者三代目大木平蔵は明治32年
パリ万国博に出品して金賞を受賞
当時名匠のの誉れ高かった人形師でした

100年近くの歳月が経っています。
お顔といい、お着物といい、その保存の良さに驚きます。

       雛子さまは政治家と結婚、雛も一緒にお嫁入りしましたが
       その後雛子さまの長女より今の館のオーナーである淀川製鋼所が
       譲り受け又、もとの館に飾られる様になりました。


花見人形

花観人形です 17体の人形が宴をしています
明治天皇

明治天皇と昭憲皇太后 お二人のお姿です